よみあとろぐ

40代サラリーマン徒然日記、雑記。日々読了本、興味を持った本(主にミステリー、ビジネス書っぽいの)ほか個人的備忘録。ときどき愚痴。*本や映画のこと書きますが、ネタバレは基本ありません。たぶん。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

沼田真佑「影裏」読。


まいど。

夏と言えば、海や山やのアウトドアだぜ!!
暑い夏、山の涼しい渓流で釣りでもして、キャンプとかしたいぜ!!
なんてことは、ちっとも思わない小生です。

だって、いろいろ面倒くさいじゃないですか。
意外と金もかかるし。


てなことで?いろいろな方の書評を目にする中で、
ここまで「釣り小説」扱い、、、いやいや「釣り」シーンを褒められる小説があっただろうかW

そんな1冊を読む。

影裏 第157回芥川賞受賞影裏 第157回芥川賞受賞
沼田 真佑

文藝春秋 2017-07-28
売り上げランキング : 354

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


繊細な主人公といかがわしい同僚の日浅。

美しい自然と釣りの話、からの
ありふれた日常と労働環境、からの
同性愛エピソード、からの
東日本大震災と不気味な父子関係。

偏見が多いマイノリティだから、書かずに語る。
そんなところが評価されたのかと思う。

ところで、本作のタイトル「影裏(えいり)」の意を調べてみる・・・
電光影裏斬春風 (でんこうえいりにしゅんぷうをきる)

円覚寺の栽松老大師が当時の小泉総理大臣に授けたとして紹介もされた。
無学祖元禅師が自国の能仁寺にいたとき、元の大兵に取り囲まれ、一人端座しておられる禅師は剣を突きつけられた。その時「この世のすべては空である。剣で斬るならそうしなさい。しかし斬るといっても空を斬るのだから、電光が光るうちに春風を斬るようなもので手ごたえはないだろう」見事な禅師の見識と度量に兵は逃げ去ったという。


人生は束の間であるが、人生を悟った者は永久に滅びることがなく、存在するというたとえ。
「電光」は稲妻のこと、「影」は光の意。
「電光影裏春風を斬きる(稲妻が春風を斬るようなもので、魂まで滅し尽くすことはできない)」の略。
中国宋そうの僧祖元そげんを元げんの兵士が襲って殺そうとしたとき、祖元が唱えた経文の一句。


美しく静かな自然、狭い人間関係。
そんな現代社会の話かなと。

「芥川賞受賞作だし、たまには本でも読んでみるか!」的な人よりも、とにかく「本好き」な人にオススメな1冊。
たぶん。





関連記事
スポンサーサイト

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2017/08/23(水) 00:02:22|
  2. な行作家
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<山田胡瓜「AIの遺伝子」読。 | ホーム | サマーソニック20170819大阪:自分のための備忘録 #サマソニ>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://yomiato.blog40.fc2.com/tb.php/616-dbb284d0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。