よみあとろぐ

40代サラリーマン徒然日記、雑記。日々読了本、興味を持った本(主にミステリー、ビジネス書っぽいの)ほか個人的備忘録。ときどき愚痴。*本や映画のこと書きますが、ネタバレは基本ありません。たぶん。

梶尾真治「美亜へ贈る真珠」読。


現実に起こりえない、謂わばSF的な小説、映画をどちらかというと好まない方、結構いらっしゃいますよね。
小生の嫁もその類。
非現実から生まれる愛情は、非現実でしかなく、何の親近感もなければ、感情移入ができるはずもない。
そう、お考えになられるわけですよ。

とは言え、小説や映画みたいなことばかり現実に起こるのもいかがなものか。
創作物に触れることは非日常。

どうでもええやん!

というわけで・・・?

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
『君の名は。』など――すべての時間&恋愛SFの原点たる八篇

なんてわけで、急に流行りだした?ので、はるか昔に読んだことあるものの、せっかくのハヤカワ文庫様からの新版・文庫!
当然「読んだらすぐブックオフへ」という訳ではなく、「自分の本棚に置いておきたい1冊」として購入しました。

やはり、日本におけるこの分野の教科書的なものではないかと再読。

美亜へ贈る真珠 〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)美亜へ贈る真珠 〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)
梶尾真治 げみ

早川書房 2016-12-20
売り上げランキング : 97774

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


以下、、収録作品ごとに読了メモ。



◆美亜へ贈る真珠
生きたタイムカプセル、冷凍冬眠による「未来輸送」、活字やテープでは伝承不可能な「ニュアンス」を重視した制度。
その「語りべ」となって眠り続ける青年、彼に毎日会いにくる女。

◆詩帆が去る夏
無理心中に失敗し、夫だけが生き残った。
夫は妻の細胞再生により卵細胞の複製に成功。
人工羊水から誕生した彼女を自分の娘として育てた。
彼女が20歳に近づいた頃・・・

◆梨湖という虚像
愛する者を失ったが忘れらない彼女は、コンピューターに彼の声で話させ、彼の記憶をプログラミングし、死者との通信装置かと思うほどの完成度になった。
今で言うAI?

◆玲子の箱宇宙
夫婦のすれ違い。嫁は小さな箱の中の宇宙に魅せられる。
我々の住むこの世界も小さな箱の中の宇宙に存在する小さな星・地球にあり、誰かから覗かれているかもしれませんねw

◆“ヒト"はかつて尼那を……
高度な文明を持つ異星人に人間が滅ぼされてしまった後の地球で唯一生き残っているヒトを巡る物語。
異星人少年主人公とヒトとの友情?ヒトの過去の恋愛と未来へ向けた思い。
尼那はニーナと読む。

◆時尼に関する覚え書
世の人間が年月を経るごとに年老いていくのと逆に、若返っていく、、、遡時人(そときびと)の女性。
日記と指輪が重要アイテム。
時尼はジーニィーと読む。

◆江里の“時"の時
過去に戻れるタイムマシンを発明した男。
彼が恋をしたのは、自分が存在していない世界の女性。
タイムパラドクスな相容れない世界でお互いに気づいた二人の恋愛は、、、

◆時の果の色彩
タイムマシンを開発した男。未来旅行に興味を無くした男の旅先は専ら過去へ。
そして過去のある時点で出会った女性に恋をしてしまう。
その後、若くして亡くなる彼女。未来の医療技術をもってしても彼女の死は止められなかった。
彼は、彼女の息子であり自分の子と共に、彼女の死に目に会いに行く。
最後のタイムマシン時間旅行。


以上、涙。

特に「美亜へ贈る真珠」は1971年の発表。
小生が生まれる前か、、、
どれも違ったバリエーションのSFは読み応えあり。

新しいミステリーやSFもいいけれど、こういう重みがある作品もいいもんです。
久しぶりに星新一でも読むかな、、なんて。


現場からは以上です。

さて、「時間が止まる」AVシリーズでも鑑賞するかww
関連記事
スポンサーサイト

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2017/04/04(火) 00:19:11|
  2. か行作家
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<中山七里「七色の毒」読。 | ホーム | 「なぜ関西のローカル大学「近大」が、志願者数日本一になったのか」読。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://yomiato.blog40.fc2.com/tb.php/597-e63f3f17
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)