よみあとろぐ

40代サラリーマン徒然日記、雑記。日々読了本、興味を持った本(主にミステリー、ビジネス書っぽいの)ほか個人的備忘録。ときどき愚痴。*本や映画のこと書きますが、ネタバレは基本ありません。たぶん。

伊坂幸太郎「死神の浮力」読。


文庫化していたのに今頃気づき、読了。

死神の浮力 (文春文庫)死神の浮力 (文春文庫)
伊坂 幸太郎

文藝春秋 2016-07-08
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最近、単行本を買う金よりも飲み代を優先し、本屋ぶらついてないのを反省しております。

前作からかなり間(8年?)が空いたもので「続編」は無いだろうと勝手に思っていただけに、長編にも関わらずほぼ一気読み。
ファンにとっては、前作や最近の作品とつい比べてしまいがちですが、素直に楽しみませう。


ざっくりあらすじメモ

一年前、一人の少女が殺された。
犯人として逮捕されたのは、サイコパス本城崇27歳。
彼は証拠不十分により一審で無罪判決を受けるが、被害者の両親・山野辺夫妻は犯人が本城だということを確信している。
最愛の娘の敵を討とうとする山野辺夫妻と本城崇との対決。
死神・千葉の調査対象は、一人娘を殺された小説家の山野辺遼。



*死神
死神の調査部員として人間界に派遣され、調査対象である人物を1週間に亘って観察して死を見定める。
「可」にした場合には調査対象者は八日目に死亡。
「見送り」とした場合は調査対象者は生き続ける。
「可」か「見送り」かの裁定は担当死神の自由裁量だが、殆どは「可」となり「見送り」は稀。

今回は「見送り」のキャンペーンが行われているらしく、昨今話題の人口減少社会を反映というところか?
ただ、千葉はきっちり調査し、かつ「可」とする。
まじめに仕事をこなす存在だからだ。

犯人本城を追っているつもりが、罠にかかる。
読者からするとドンデン返し。
当事者からは、今をどちらが支配しているかのゲーム。

死ぬこと生きること、そしてそれを楽しむことが心地よい展開。




 「浮力」 

水が入ったグラスの中に氷を浮かべてみる。
そこには浮力が働いている。
物には水の中で浮かぶ力、水の押す力が上に作用する。
その浮力の強さは、重さではなく体積によって決まり、量の大きい物ほど強い。
氷が溶けたら水の量が増えてグラスから溢れる気がするがそうはならない。
浮力が消えて水位は変わらない。
氷は姿を消すけれど全体の量は変らない。

これは人間の死と似ている。
たった一人の人間の死は、社会からは気に留められず、何ら影響がない。
しかし、氷が溶けて水に混ざるように、誰かの記憶となって溶けて覚えられている。


・・・・タイトルにある「浮力」に関するこの語りは気に入っている。
人間はいずれ死ぬ。
そして、人間はそのことを知っている。
おそらく動物の中で人間だけが知っていることだ。

だからこそ人間は、一日一日を楽しもうとする!のだろうね、、、たぶん。

Have a nice day!!
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  1. 2016/08/11(木) 12:33:19|
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